孤独のグルメ

私は時々、出張に出て、一人「孤独のグルメ」ごっこをする。 
あえて食べログやぐるなびに頼らず、その街の繁華街の裏道を通り、
ちょっと汚めの定食屋に入って、隠れた美食に舌鼓を打つのだ。

昨夜も出張で知らない町に行ったので、裏道を歩き回り、
ちょっと汚め、だけど雰囲気のある定食屋を見つけた。
私の勘が働いた「ここだ。」
のれんをくぐり、中に入ると、
もはや仕組まれてるんじゃないかという、
愛想のない店主と腰の曲がったおばあちゃんのコンビがいた。
私は心の中で
「はいはい、見つけちゃいました。
この雰囲気なのにすげぇ美味しいパターンだろ。」
と小躍りしながら、かつ丼を頼んだ。

目のまえで調理が始まり、とても美味しそうなにおいがしてきた。
運ばれてきたかつ丼はとてもオーソドックス。
サクサクの衣を纏ったカツと玉ねぎがとろとろの卵でとじられていた。
私の口と頭の中は今まで食べてきたかつ丼たちが列を並べ、
私かつ丼史上何位にランキングされるか、
まさに固唾をのんで見守っている、そんな状態だった。

早速、一口。









・・・・・・まずっ。

ころもはプラスチックが入ってるんじゃないか。
っつうくらい凄い硬いところがあり、サクサク時々ガチガチ。
肉ぺらぺら。  タレしょっぱ。
私の目の前で美味しそうに調理していたモノはどこにいったのだ⁈

ビリです。どうどうの私かつ丼史上ビリ。

何の勘も働いてなかった。
もう辞めよ。孤独のグルメごっこ。

写真は、今回、訪問先の呉市にて。

てつのくじら。 圧巻。
てつのくじら

1/10 戦艦大和。 圧倒。
戦艦大和

*呉市にはきっと美味しいお店もたくさんあります。